全期間において漂着重油は富山県付近では確認できず、約50km東の能生町付近(図―1(15)参照)以東より確認できた。漂着量は上越市付近が最大で、出雲崎町付近にかけて次第に量が減少していった。着重油の形状は全域で直径5〜6cm程度の玉状(写真−1参照)であったが、重油塊が漂着した海岸もあった(写真−2参照)。
2月13日
2月13日では新たに漂着する重油は全域であまり見られなかった。浜には砂まみれの古い重油が点在していたが(写真―4)、ボランティアの方々の作業の成果か、その量は前回よりも激減していた。また、新しい重油は汀線付近にしか見られなかった。しかし、砂を掘り起こすと、砂まみれの重油が多数確認できた。
3月6日
3月6日では新たに漂着する重油は全域で見られなかった。砂浜では砂まみれでボロボロになった重油(写真―5)が点在していたが、揮発して少し固化した重油も確認できた(写真―6)。