カンボジアでの現地調査について

問合せ: 犬飼直之
inu@nagaokaut.ac.jp
+81-258-47-9624
     水工学研究室では,2008年5月からカンボジアでの現地調査および環境影響評価(アセスメント)をおこなっています.

    カンボジアの海岸線は総延長約500Km程度ですが,その多くで遠浅の地形であり,海岸付近にはマングローブが多数生殖して,豊富な海産資源を有する豊かな海域です.


    カンボジア海岸上空動画(H26.11.06撮影,YouTube)



     しかし,内戦終了後,この沿岸域では多数の開発計画でマングローブが伐採されたり埋立てがおこなわれるなどして,多くの環境が破壊されてしまいました.

     しかし近年の世界的な環境保護活動により,カンボジアでも環境問題への意識が高まりつつあるようで,ようやく開発計画には事前に環境影響評価をする事が義務付けられるようになりました.
     現在でもカンボジア沿岸域では多数の埋め立て事業などが計画されています.これらの事業をおこなうまえには当然十分な環境アセスメントをおこなう必要があります.
    本研究室では,カンボジア環境省およびカンボジアの環境調査会社の依頼により,これらの事業計画に対し,環境影響評価をおこなっています.

     ところで,環境アセスメントをおこなう為には,その領域の気象や流動機構および水質環境を把握する必要ががあります.しかし,カンボジアのように観測所がない海域では観測情報が不足しており,これらの情報を他から入手することはできません.そこで,本研究室では現地調査をおこない解析をおこなうことによって必要な情報を入手しています.
    その後地球全体を網羅した地形情報や気象モデルや潮汐推算モデルと組み合わせた情報を利用して,現場の気象や流動気候や水質環境変動を数値シミュレーションをおこなうことによって把握しています.

     本研究では,沿岸域を中心に,水深測量や気象観測,水質・水位観測などの現地観測をおこない,それらのデータを用いて潮汐流や吹送流,波浪,汚染物質の拡散などの数値シミュレーションを実施しています.



Copyright, 水工学研究室
環境・建設系
長岡技術科学大学
Nagaoka University of Technology

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