蘭州、西寧 (蘭州〜西寧)
朝8時18分発の特急に乗るために7時半にホテルを出発。タクシーで駅まで行く。12元(約180円)。 日本では7時半はもう明るいのですが、蘭州ではまだ真っ暗です。 中国は全土で北京を標準時間としているので、 西に行くほど朝の時間が遅くなります。 ちなみに蘭州の経度は東経104度、北京は116度で、約1300kmほど離れていますが、 この経度差から時差を計算すると、北京と蘭州の時差は48分あることになります。 乗った列車は2階建てでした。郊外型のタイプ(西安方面と塗装が違うらしい)で、新しい車両だそうです。 列車は定刻で出発。出発してすぐに売り子さんが来たのでコーヒーを買う。大きな紙コップになみなみとついでくれて 2.5元(約38円)でした。 列車は最大時速90kmくらいで走行しますが、工事区間が多く、全体的にはのんびりと走ります。 途中駅では30分くらい遅れていましたが、最終的には西寧に10分ほどの遅れで到着しました。
乗車した列車の乗車券 全席指定で、約200km離れた西寧まで行くのに50元(約800円)でした。安い!
列車は途中2回ほど駅で止まりますが、それ以外は基本的にはノンストップです。 実際には工事区間や列車の行き違いなどで頻繁に止まりましたが・・・(^^;;
建物は都市部付近ではアパートなどの建物が多いですが、郊外に出ると 平屋ばかりになります。これらの家では、敷地の回りを高い土の壁など囲って いるので中を見ることはできません。防犯や砂嵐を避ける為のものなんですかねえ。
蘭州の街を出発してからすぐに進行方向右手に黄河が見えてきました。 鄭州などのような黄色い濁水を想像していたのですが、意外にも水色でした。 川幅も300mと狭く、水深もあまり大きくないような感じでした。 しかし、マイナス20度に近い気温でしたが、河川水は凍結はしておらず、 河川水の表面から湯気のような水蒸気がたっていました。 青海省に入るところで列車は黄河とお別れし、支川の湟水に沿って 上流の西寧まで走ります。湟水では、中央の流れが強い部分以外は凍結していました。 流れのある場所でも、凍の塊が流れており、屈曲部ではその氷の塊が詰まってしまい、 河面全体が氷で覆われている場所もありました。
西寧はラサへの入口でもあり、駅前にはラサに行くマイクロバスが無数に止まっており、 そこへ列車から降りた人々がどんどん乗り込んでいました。
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