2010年チリ津波予測シミュレーション English Page Japanese Page
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    2010年2月27日(土)に発生したチリ地震津波について


    平成22年2月27日(土)15時34分(現地時間27日午前3時34分)頃に,南米チリで地震が発生しました.

    気象庁の発表によると,震源の位置は南米チリ西側沿岸域 ( 南緯36.1度、西経72.6度、南米チリ中部コンセプシオン近く,サンティアゴの南南西約340kmで,震源の深さは約60km,アメリカ地質研究所(USGS)では35km,マグニチュードは気象庁発表で8.6,USGSでは8.8としています.この場所の水深はおよそ3,000m強です.
    これにより,チリ国内で津波を観測しました.
    27日21時(JST)現在タルカワノで2.3m,バルバライソで1.3m,コキンボで1.3m,コラルで0.9m,アンクドで0.6m,アントファガスタで0.5mです.
    これにより太平洋の広域に津波発生の可能性があり,PTWC(太平洋津波警報センター)では27日20時47分に津波情報を発表しました.

    (ソース元:気象庁,Asahi.com,Sankei.com)



    水位の予想時間変動(※) (単位:cm) 陸前江島(宮城県牡鹿郡女川町)沖合
    (長岡技術科学大学水工学研究室)

    ※注意
    この結果は,海岸ではなく沖合に到達する予想水位変動です.
    実際には海岸付近では地形の影響を受け増幅され,水位は更に上昇する事が予想されます.


    ■今回の津波は次の様な特徴があります.

    ・津波発生後22時間(日本時間28日13時半前後)で日本沿岸域へ到達します.
    ・水位が上昇(下降)し続ける時間が長い.→破壊力が大きくなります.
    ・2波目以降も大きな波が到達する可能性があります.
    ・この津波現象はすぐには収まらず1日以上継続する可能性があります.


    以上のことより,海岸付近の人は十分に注意してください.

    クリックで拡大↓


    地形図


    津波発生後の伝播時間(単位:分)


    津波発生後の伝播時間(単位:分)


    津波による最大水位変動量(絶対値,単位:m)


    津波による最大水位変動量(絶対値,単位:m)

    ■水位の時間変動

     

    1時間後 (27日16時34分頃)

    1時間後 (27日16時34分頃)

    3時間後 (27日18時34分頃)

    3時間後 (27日18時34分頃)

    5時間後 (27日20時34分頃)

    5時間後 (27日20時34分頃)

    10時間後 (28日01時34分頃)

    10時間後 (28日01時34分頃)

    15時間後 (28日06時34分頃)

    15時間後 (28日06時34分頃)

    20時間後 (28日11時34分頃)

    20時間後 (28日11時34分頃)

    21時間後 (28日12時34分頃)

    21時間後 (28日12時34分頃)

    22時間後 (28日13時34分頃)

    22時間後 (28日13時34分頃)

    23時間後 (28日14時34分頃)

    23時間後 (28日14時34分頃)

    24時間後 (28日15時34分頃)

    24時間後 (28日15時34分頃)

    25時間後 (28日16時34分頃)

    25時間後 (28日16時34分頃)

    26時間後 (28日17時34分頃)

    26時間後 (28日17時34分頃)

    27時間後 (28日18時34分頃)

    27時間後 (28日18時34分頃)

    28時間後 (28日19時34分頃)

    28時間後 (28日19時34分頃)

    29時間後 (28日20時34分頃)

    29時間後 (28日20時34分頃)

    30時間後 (28日21時34分頃)

    30時間後 (28日21時34分頃)
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