平成25年4月19日(月)12時6分頃に,千島列島を震源とする地震が発生しました.
震源の位置は千島列島近海 ( 北緯46.2度、東経150.9度、北海道根室半島から西北西500km付近)で,震源の深さは約10km,マグニチュードは7.0でした.この海域の水深は約1,100mです.
これにより,気象庁は「この地震により,日本の沿岸では若干の海面変動があるかもしれませんが,被害の心配はありません.」と発表しています.
(ソース元:気象庁)
今回は津波による被害は発生しませんでしたが,近年この海域では地震が多く発生しており,今後この海域で地震津波が発生した場合の伝播予想の参考にるのではないかと考え,津波の伝播状況をシミュレーションを実施しました.ここではその結果をお知らせします.
地形データによると,地震は水深が1,100m程度の深度で発生しています.
結果によると,地震発生後に震源付近では3m以上の海面の変動があり,それにより生じた乱れ波形が南方へ拡散している様子がわかります.日本への方向では北海道の襟裳岬付近へ若干の海面変動が到達している様子が分かります.
以上より,今後この海域で同様な地震津波が発生した場合は,一部は北海道南部の襟裳岬付近へ到達しますが,大部分は水深の大きな南方向や南東方向へ伝播する傾向にあるのではないかと予想されます.
|