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山古志村河道閉塞(天然ダム)現地調査

2004年11月13日(土)

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[国土交通省北陸地方整備局]


(注意) これらの画像の著作権は全て長岡技術科学大学水工学研究室が所有します


    調査場所および現場の概況

    11月13日(土)に山古志村東竹沢地区の河道閉塞の調査に行きました。

    ここは、魚野川の合流点より約8km上流の地点で、芋川流域の中でも最大規模の河道閉塞による湖が形成されています。
    Map-1の赤いバツ印の地点が東竹沢地区)

    この地区では、地震によりY字谷の出口の場所で大規模な地すべりが発生して川を閉塞させました。 Map-2に震災前のこの地区の地形図と、 Map-3に震災後(11月13日の調査より水位を確定)の地形図を示します。

    国土交通省によると、閉塞箇所の土塊高さは約28mで、閉塞長及び閉塞幅はそれぞれ約350mと約300mです。 この湖の総貯水量は東京ドーム2.5杯分の約330万立方メートルで、 6日現在までの調査では、満水までなお約200万立方メートルの余裕があると判断しています。
    越流水位ぎりぎりといわれる約4km上流の寺野地区の河道閉塞による湖の貯水量は約43万立方メートルで、 例え寺野地区の水は流出しても東竹沢で受け止めることができるそうです。

    しかし、調査日の午前中まで数日間にわたり降雨があり、それにより湖水の水位も上昇しているそうで、 今後とも注視が必要のように思われます。
    また、決壊時の被災を最小に防ぐためにも、下流域での氾濫水域を早急に特定し、防災対策を施す必要性もあると考えられるます。



    Map-1 芋川および周辺地図

    図- 流域鳥瞰図
    図- 東竹沢付近拡大鳥瞰図


    Map-2 震災前の地形

    Map-3 震災後の地形(11月13日現在)

    河道閉塞の概況

    調査写真

    芋川下流域

      竜光の町内

      土石流対策用土嚢

    魚野川合流点より約1.8km上流

    魚野川合流点より約2.5km上流
      川岸の土砂崩壊で流された道路

      地すべりで崩落した道路(これ以上進めず、別ルートへ)

    国道291号線中山トンネル入口(守門村側)
      ここから先は関係者以外進入禁止(小松倉〜東竹沢へ続く)

    前沢川上流
      小松倉集落

    前沢川上流から芋川方面(東竹沢)へ
      道路

      土砂崩壊(下は前沢川)

    河道閉塞によりできた湖(前沢川)
      右方向が下流

    河道閉塞によりできた湖(芋川)
      遠景(左方向が下流)

      近景(左方向が下流)


      河道閉塞付近


      上流方向

    物資輸送中の自衛隊ヘリ
      空輸しか運搬方法なし




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環境・建設系
長岡技術科学大学
Nagaoka University of Technology

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